立場が違うと、人も変わる

立場が違うと人も変わります。(立場とは立っている場)

経営者と従業員、権力者と被支配者、金持ちと貧乏人等々。

例えば、貧乏な人は、節約して切り詰めた生活をします。
しかし、その人が裕福になると、自然にお金遣いも荒くなってくるし、高額な買い物が増えてきます。これは普通です。
貧乏な時は、社会制度に色々と不満を抱いていても、裕福になると、また変わってきます。
裕福になると、努力しないから貧乏なだけで、努力しない人が悪いんだと語るようになるかもしれない。また、今の状況に不満が少なくなります。
裕福になった今も、貧乏な時の気持ちを記憶の中に覚えてはいるが、もう昔のような節約生活には戻れません。

今、どの場に立っているかで人も変わる

前の場と今の場は異なる。目に見えるものや考え方まで変わってしまう。
前の場を少し覚えていても、もう戻れない。
新しい場からしかものを見なくなる。これは、ほぼ当たり前。
場が違うと風景が変わる。
その場にいる似た者同士が仲良くなり、つながりが増えていく。趣味嗜好も合ってくる。自然にそうなる。

★同じ世界にいるのに、異なる場がある。これは、心によるものです。
 同じところにいるのに、見る風景が異なる。場の違いというのはそういうものです。物理学の「場」と少し似ています。

かと言って、今、自分がどの場にいるのかというと、それも自分では分かりにくいんです。統一的な基準がないと、今どこにいるのか、測れない。

★意見の違いというのも、この場の違いから生じることが多い。
★それぞれの場において、理屈も変わりますので。

知識にはめられるな

型にこだわる

頭のいい人(そう思われている人)は、自分の型を持っておられる方が比較的多い。
そして、それを相手にも要求してしまいがち。
それで、摩擦が起きることが多い。自分の型に従わせようとするからです。

★逆に、型など持たず無手勝流で相手の懐に自然に入っていける人は、うまくいくことが多い。

★たくさん学ぶと、どうしても型を作りがちです。でも、それは単に知識程度に留めておいた方がよい。

これしか正しいものはないなんていう信念を抱き始めると、もう大変なことになります。敵を作ってしまう。
ガチガチに固まったら、嫌われるに決まっています。まとまるものもまとまらなくなってしまいます。
ふにゃふにゃぐらいがいいんです。
それでいて、相手を思うことが人一倍であるなら、問題は起きないでしょう。

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散らしたら片付けよう

散らすことはするが、集めることはしない。
細かく切って切り刻むが、一つのところに戻そうとはしない。

人を分断したり、差別したり、批判したり、バカにしたり、敵味方を作ったりすることは得意だが、皆を一つにまとめることはしない。
学問でも細かく専門化し、そこからしか世界を見ない。全体を見ない。木を見て森を見ず。

散らしたら元に戻さないといけない。散らしっぱなしではいけない。
散らしたままでは、対立が増えるだけ。争いや戦争が増えるだけ。

自分の心の底から、憎しみを消し去ろう。
平和はそこからしか来ない。
憎しみを抱きながら、争いをなくすことなどどうしてできようか。

権利について

権利というのは、元々ありません。
単に知性によって考え出されたもので、法によって権威づけ、保障したものにすぎない。
自然法と呼ばれるもの、これも同様、元々ありません。
法によって権威付けをし、それを国民が認め、有難がられている。紙のお札と似ている。
法に対する国民の信頼が失われると、権利の効果も失われます。
何よりも人同士の信頼が一番大事。それが崩れると、決めごとはすべて崩れます。

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独裁か民主か

独裁は独裁が育つ土壌があり、民主は民主が育つ土壌があるように思います。
危機時には独裁が芽吹き、平和時には民主が芽吹く傾向にある。

  • 危機時には、強いリーダーシップを持つ人が現れないと国民を引っ張っていけない。苦境を乗り越えられない。だから独裁が育つ。力が重視される。
     
  • 平和時には、特別強いリーダーがいなくても、皆の意見を聞きながら対応ができてしまう。だから民主が育ちやすい。理性や知性が重視される。

    どちらが良くて、どちらが悪いということではない。なるべくしてなるということでしょう。
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その常識おかしくない?

常識に疑問を感じることがあります。
あなたはどう思う?

誤✕⇒正〇

  

  1. 自分を信じなさい⇒自分ほど当てにならないものはない。自分を信じてはいけません。
             「思うようにやったら」という軽い励ましで使われることもある。
     
  2. 自分の意見を持ちなさい⇒持たない方が柔軟になれます。偏見も減ります。
                特定の尺度を持たず、無手勝流の方がうまくいきます。
     
  3. 考え方が大事⇒考え方は衣服と同じ。時と場所でコロコロ変わるので当てにならない。
           考え方より、何をしたかでその人は評価されるべき。
     
  4. 頑張ればできる⇒頑張ってもできないことが多い。できた人がそう言うだけ。
            「努力すれば報われる」も同様。
     
  5. よく考えて行動しなさい⇒あまり考えると、余計におかしくなります。
                あまり考えると、行動できなくなります。
     
  6. 人の命は地球より重い⇒この世の命ははかなく、簡単に失われています。非常に軽い。
               人殺しは戦争で正当化されます。多く殺すと褒められます。
     
  7. 温故知新⇒古いことを学んでも同じ過ちを繰り返しています。
         知識で人の心は変わらない。上辺を飾ることは上手になりますが。
     
  8. よく見て、よく聞きなさい⇒見ても聞いても、理解できません。
                 目が濁り、耳が詰まっていて、よく見えず聞こえない。
     
  9. 自由と民主主義が大事⇒既に破綻しています。美しいものには棘がある。
               使う人が悪ければ、どんなものでも悪くなります。問題は人。
     
  10. 人は進化している⇒知識は歴史で蓄積されるが、人は生まれる都度0から始まる。 
             都合のいい尺度を用いて、進化していると言っているだけ。
     
  11. よく勉強しなさい⇒勉強するほど馬鹿になっています。変に頭でっかちになるだけ。
             必要は発明の母。必要になればすすんで学ぶものです。
     
  12. 憲法・法律を守ろう⇒平常時には役に立つが、危機時には反故にされてしまいます。
              豚に真珠です。信頼が失われたら、その役目も終わります。
     
  13. 人を信じなさい⇒オレオレ詐欺に引っ掛かってしまいます。人は信用ならない。
            有名人や有力者など、権威ある人に騙されやすいので注意すべき。
     
  14. 科学至上主義⇒コロナも、よく分からないまま終わりかけています。
           分かったことと言えば、「三蜜を避けろ」ぐらいですか。
     
  15. 知識・理念重視⇒知的エリート層が独自で作り上げた妄想。差別を招いている。
            理性や知性は分析、分割が得意だが、一つにまとめるのが苦手。
     
  16. 善悪や真偽をはっきりさせる⇒明確にするほど、真実から離れてしまいます。
                  ファジーの中に真理がある。明確に切るとこぼれ落ちる。
     

決め付けると、真理がこぼれてしまいます。
ありのままに見るということは本当に難しい。人には無理だろう。

常識をわきまえろと言いながら、その常識がおかしいことがよくある。
会社とか学校など社会で通用している常識は、間違っていることが多い。

洗脳人間

殆どの人が洗脳されていると言っても過言ではない

学校などで習ったことや仕事上の体験、友人関係などを通して洗脳される。
自然に影響されて身についてしまう、これが洗脳です。
いつの間にか知らない間に洗脳されているので、自分が洗脳されているとは思わない。
他国をプロパガンダに支配されていると非難している。自国もそうなのに気付かない。
自分の思考パターンを否定することは自己否定につながる。だから、滅多に否定しない。
洗脳と言うと悪く聞こえますが、そこの環境に浸ると、そこの思考パターンに順応してくるということ。オウム真理教のようなものだけを言うのではない。
ある思考パターンにハマると、それを通して世界を見てしまう。
特定の色眼鏡をかけると、世界がそういう色で見えるということです。
郷に入れば郷に従う。これも洗脳されるから。捉え方で見え方が変わる。

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形と中身

決めごとが守られるのは、ある程度納得できて、自制可能な間だけ。

決めごとというのは、規則や法律、条約、連合や連盟の決議などのこと。
何一つ問題が起きなければ、決めごとは一切不要。問題が多いと決めごとも多くなる。

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人が変わった?

こういう話をよく聞いたり、目にしたりします。

 ▶あの人は、お金持ちになって人が変わった。
 ▶あの人は、偉くなって人が変わった。

単に生活スタイルが変わったということでなく、人の性格が変わったように思えることが時折あります。
私には、こういった場合、変わるのが普通で、変わらない方が稀なように見えます。

しかし、本当に「人が変わる」ということが起きているのでしょうか?

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敵を愛しなさい

       イエスの言葉


様々な国の、様々な人に対しての非難を耳にします。

しかし、

もし、あなたが中国に生まれたら、あなたが嫌っているあの人のようになっていたかもしれない。
もし、あなたがロシアで生まれたら、あなたが嫌っているあの人のようになっていたかもしれない。

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心は燃えても、肉体は弱い

        <イエスの言葉>

人は基本、場当たり。
場当たりがいけないとよく言われますが、だいたいにおいて場当たりなんです。
「場当たり」は、「時代に即応して」と格好良く表現されることもあります。

脅威や事故や災難を見てみると、よく分かります。
脅威を感じたり、突然の事故が起きたりすると、急遽、色んな対策が練られる。
起きないと、対策は練られない。
その後、脅威や事故が消え去ると、自然に忘れ去られる。対策の効果や関心が薄れていく。
他のところにお金を使おうということになったりする。
戦争の脅威も然り、コロナも然り、地震や津波も然り。場当たりで軍拡、憲法改正、核保有が議論され、場当たりで脅威が増えて一発触発の事態に向かう。いつもの流れ。
危機が去れば、関心が薄れていく。これも、いつもの流れ。
昔から何度も同じ繰り返し。抜け出せないでいる。

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この世の命のはかなさ

この世の命は、はかないものです。
戦争もそうだが、いろんなところで、人の命は簡単に失われています。
「人の命は地球より重い」と言われますが、滅茶苦茶、軽く感じます。
実は、「この世の命」は、軽くて薄っぺらというのが本当なんです。

正直に言うと、自分の命だけは特別重く感じ、他人の命は軽く感じてしまうんですね。
実際、口で言うほどに人の命を大切にしていない言動をよく見かけます。
言っていることと、していることが全く違う、偽善でダブルスタンダードな世界です。

死んだらすぐに忘れ去られる。これは事実。この世は生きているものの世界だから。
薄情な世界というか。
この世の命は風前の灯。一寸先は闇。自分だけは大丈夫だと思って生きています。
夢中になっている時は、死など意識しません。でもふとした時に噴出してくる。

この世の命は、はかない。
しかし、その命をよくよく見てみると、滅ぶことのない永遠の命が見えてくる。
重たい命とは、この滅ばない命のことだった。

表面上の相(そう)や色(しき)だけを見ていると、見逃してしまう。
見て、何を見るかによります。