この世の命のはかなさ

この世の命は、はかないものです。
戦争もそうだが、いろんなところで、人の命は簡単に失われています。
「人の命は地球より重い」と言われますが、滅茶苦茶、軽く感じます。
実は、「この世の命」は、軽くて薄っぺらというのが本当なんです。

正直に言うと、自分の命だけは特別重く感じ、他人の命は軽く感じてしまうんですね。
実際、口で言うほどに人の命を大切にしていない言動をよく見かけます。
言っていることと、していることが全く違う、偽善でダブルスタンダードな世界です。

死んだらすぐに忘れ去られる。これは事実。この世は生きているものの世界だから。
薄情な世界というか。
この世の命は風前の灯。一寸先は闇。自分だけは大丈夫だと思って生きています。
夢中になっている時は、死など意識しません。でもふとした時に噴出してくる。

この世の命は、はかない。
しかし、その命をよくよく見てみると、滅ぶことのない永遠の命が見えてくる。
重たい命とは、この滅ばない命のことだった。

表面上の相(そう)や色(しき)だけを見ていると、見逃してしまう。
見て、何を見るかによります。