個と全体

個があり、全体がある。
人や動物や植物があり、地球があり、そして、星々がある。
これら一つ一つを集めていくと宇宙全体になるのですが、その全体を見たものは誰もいない。
全体という言葉は、抽象的で曖昧です。はっきり知らないのに使っています。
曖昧なんですが、何となく分かったような気がして、それ以上突っ込もうとはしません。

人の目では全体を見ることはできません。個々しか見えない。
自分が個だからです。個は全体を知らない。
個は部分にならないといけない。部分となって初めて全体とつながることができる。
こうして曖昧だった全体が少しづつ見えてくる。

一つ二つと数えられるものは、一つ二つと数えられないものからなっている。
数えられるものは滅びます。しかし、数えられないものは滅ばない。
数えられるものを見て、数えられないものを学ぶ。
ただ、数えられるものと数えられないものとの間には、大きな「飛躍」がある。
数えられるものをいくら分解しても、数えられないものは出てこないからです。
深淵には闇がある。
この世の論理が通用しない。難信難解。