ワル


人はチラホラいいことを言ったり、したりすることがありますが、基本、ワルです。
ただ、ワルにも程度があり、「俺はあいつほどワルくはない」と言って、ワルがワル同士で非難し合っている。よく見る光景。

ワルは、海底火山のマグマに似ています。
表面上、海面は穏やかに見える時もありますが、マグマがたまると爆発します。
表面をいくらオブラートで包んで綺麗に装っても、いつか剥がれてくる。
歴史が繰り返すというのも、当たり前なんです。人は何も進化していないのだから。
世界は表と裏がある。表しか見ていないと、見誤ってしまいます。
いや、本来、表を見ると裏も見えるんですが、そこまでの眼力を人は持っていないんです。
裏はあまり見たくないので見ようとしない。
これは、どうしようもない事実で、この根幹を修復することはまず難しい。
難しいから、同じようなことが繰り返される。六道輪廻の如く。

もし、本当に純粋な人なら、きっと絶望するに違いない。
でも、そういう純粋な人は稀。心配するに足らないか。