多様性について

皆が医者でも困るし、皆が弁護士でも困るし、皆が政治家でも困る。それぞれがそれぞれの役割を持って働く。
こうして、社会は成り立っている。
どの役割が上で、どの役割が下というものでもない。
上下を人が勝手に格付けしたりするが、これが一番いけない。いけないと分かっていても、そうする。

また、イデオロギーの違いというのもあります。〇〇主義か△△主義かという。
どうも私はそういうのが馴染めない。実際のところ、よく分からないし、単なる主義だけでよくなるものでもないと思う。
現状を少しづつ良くしていけば自然と形ができてくるもんで、先に形を決めても、結果はあまり変わらない気がする。
ぼんやりしたことを目標にするより、今、目の前の問題を解決していくうちに良くなっていくんではと思います。
基本、人がたいして良くならないのに、社会だけが良くなるというのはあり得ない。たとえどんな社会になろうと。
知識では色々語れるでしょうが、知識だけで世界が良くなるわけではない。
自分の身の回りのことがうまく解決できなくて、社会をこうすべきなどと語る資格なんてあるのだろうか。

色んな人がいます。あの人はなぜそうしたがるのか、全く理解できないところが必ずあります。多様性とはそうです。
理解できないが故に、認めるということが大事になる。皆、違うからです。
この違いというのは、イデオロギーがどうのこうのと語る以前から、本質的に違うんです。
この違いが大変大事なんです。無理に同じにしようとすると、狂ってしまいます。