力について

力で全てが決まるとまでは言わないが、殆ど決まっているように見えます。
ここで言う力とは、物理的な力だけでなく、世の中を支配する力も含んでいます。
個人も団体も組織も国も、力を求めて活動している。
この世は、すべて力学でもって解ける気がします。いい悪いは別にして。

磁石をいくら小さく砕いてもNとSとに分かれるように、極性の存在は世界の本質です。
そして、その力の拮抗で安定が保たれている。ものも世界も。
物理世界と人の精神世界は大変似ています。動物その他もそう。
少し考えたら分かりますが、支配されるものがいなければ、支配するものも存在しえない。
相対立するものがあって力が生じる。単体では起きない。
この世は両方を必要としているんです。どうしても対立させたいんです。
支配されているものも、支配したいと思っています。極性というのはどこを切ってもNとSのように出てくるからです。自分の中にも両方がある。
誰もが力を欲しがる。その一人一人の行動が集まって世界に反映する。
力学が全てだと思いたくないが、殆ど力学に支配されている気がします。

私は力学に支配されるのではなく、力学を支配したいと切に願っています。
NとかSとかいう名前は単なる概念に過ぎない。実在そのものではない。
私達は力を現象として見ているだけで、力そのものを見ているわけではない。